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皮膚科

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セントラル総合クリニック 外来診療担当医師

午前
今井秀美
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岩﨑理子
今井秀美
午後

※ 受付は午前11時00分まで。

[水]今井医師:第2・4週のみ受付10:30まで。

スタッフ紹介

常勤医師

今井 秀美 いまいひでみ

非常勤医師

岩﨑 理子 いわさきりこ

皮脂欠乏性皮膚炎

皮膚の脂(皮脂)が減り、皮膚の水分が減少して、乾燥してしまう病気です。中高年者に良く見られ、皮膚がかさかさし、ひびわれたり、かゆくなって赤くなったりします。空気が乾燥しはじめる秋から冬にかけて症状がではじめます。日常生活のスキンケアで予防することができるので、ひどくならないうちに試してみてください。

1.お風呂

お風呂でタオルは使用せず、手で洗いましょう。石鹸も一週間に数回少ない量で十分です。長風呂をすると皮脂がとれてしまうので避けましょう。

2.服装

皮膚を刺激すると、かゆみがひどくなるので、刺激の少ない綿の服にしましょう。

3.部屋

空気が乾燥すると、皮膚も乾燥してしまうので、加湿器などで湿度を保ちましょう。

4.冷やすこと

かゆくてかいてしまうと、症状がひどくなります。かゆいときは患部を冷やしましょう。保冷剤、アイスノン、氷をビニール袋に入れて冷やす方法があります。また、爪は短く切りましょう。

5.アルコール

アルコールを飲むと体が温まり、かゆくなってしまうので、できるだけ控えましょう。

6.薬

お風呂からでたら、すぐに、脱衣所でなくお風呂の湯気のあるところで、保湿剤をたっぷり塗りましょう。かゆみがひどいときは市販のお薬では治りませんので、病院を受診しましょう。

男性型脱毛症の治療

男性型脱毛症の原因物質であるDHT(デヒドロテストステロン)産生を抑える飲み薬(プロペシア)と外用薬で治療します。プロペシア1mg 5年間服用後、90%の患者さんで抜け毛の進行を抑える効果あるいは改善効果が認められています。市販の外用薬と併せて使用できます。皮膚科へご相談下さい。

アトピー性皮膚炎

1.どんな病気?

多くは生後3ヶ月から6ヶ月頃に、顔に湿疹ができ、その後良くなったり悪くなったりを繰り返します。大きくなると自然に症状が軽くなったり、治ったりする場合もありますが、反対に全身に病変が拡大することもあります。家族にアトピー性皮膚炎、喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎の人がいます。もしくはハウスダストやダニなどにアレルギーのある場合がある人は、アトピー性皮膚炎になりやすいことがわかっています。

2.できやすい場所、症状は?

乳児:顔や頭にできやすく、じゅくじゅくしています。学童:肘の内側、膝の外側にできやすく、乾燥して掻き傷が見られます。耳切れや、眉の外側が少なくなることもあります。青年期以降:乾燥が強くなり、皮膚が厚くなり色素沈着がみられることもあります。

3.悪化の原因は?

ハウスダスト、ダニ、食事、動物などのアレルギー、汗の刺激、冬の乾燥、睡眠不足、疲れなどのストレスがあげられます。

4.内服薬と外用薬は?

内服:かゆみ止めにアレルギーを抑える薬を内服します。外用:特に冬は保湿剤を頻回に外用し、ひどいところはステロイドや免疫抑制剤を外用します。

5.ステロイドの副作用は?

外用する場所、量、期間、強さを考えて使用しないと、皮膚が薄くなったり血管がういてきたりなどの副作用があるので、医師の指導に従って外用しましょう。ステロイド内服の副作用(血糖値が上昇する、顔が丸くなる、骨が弱くなるなど)は、外用薬ではおこりません。

6.スキンケア

入浴、シャワーは毎日しましょう。体を洗うときは低刺激の石鹸で手で洗いましょう。熱いお風呂や長湯は避けましょう。お風呂からでたら、保湿剤をすぐ外用しましょう。部屋は畳やカーペットはやめて、フローリングにし、こまめに掃除をしましょう。換気をまめに行ないましょう。爪は短く切り、かゆい時は冷やして(アイスノンや保冷剤)なるべくかかないようにしましょう。新しい服は一回洗濯してから着ましょう。素材はなるべく綿がよいでしょう。洗剤は少なめにして、できれば柔軟剤はやめましょう。

7.食事は?

特に3歳未満の乳幼児では、食事アレルギーが悪化の原因に関係することがあります。食事日記をつけて、アレルギーのある可能性があるものをみつけ、除いた場合に皮膚が良くなるか試してみましょう。血液検査でも食事アレルギーをみつける方法がありますが、検査は確実なものではなく、検査で陽性にでても食べて悪化しないものもあります。神経質になりすぎて、過度な食事制限をすると子供の成長発育を遅らせてしまうので、気をつけましょう。

8.治るの?

大きくなるにしたがって、軽くなったり治ったりする場合もあれば、症状が続く場合もあります。アレルギー体質を治すことは難しいですが、適切な治療・スキンケア・規則正しい生活などにより、皮膚の良い状態を保つことは可能です。

一般的皮膚病

1.脂漏性皮膚炎

頭部のかさかさや顔面(特に鼻、前額)の赤みがある発疹。皮脂の分泌異常が原因になっていると言われています。抗真菌剤やステロイド外用、ビタミン剤内服が一般的治療になります。日光にあたりすぎたり、香辛料をたくさん取るのは良くないといわれています。

2.蕁麻疹

一日のうちに出たり、消えたりし、出る場所も変化します。盛り上がった赤みのある痒い発疹で、ひどい時は全身が赤くなり、のどに蕁麻疹がおこると息苦しくなることもあります。数日で治ることもありますが数ヶ月、数年とかかる場合が多く、原因は約80~90%不明で、暑さ寒さ、日光、疲労、ストレス、接触、薬、食べ物などが原因となっている場合があります。内服や注射が一般的な治療です。ただ、内服してもしばらく蕁麻疹は続くことが普通で、徐々にでなくなってきます。全身が赤くなったり、息苦しくなった場合はステロイドを点滴することもあります。

3.やけど

まず冷やしましょう。冷水やアイスノン、保冷剤で30分以上は冷やしましょう。冷やす時間が長いと、早く治ります。水疱はなるべく潰さないようにしてください。湯たんぽ、カイロなどでやけどをする低温やけどもあります。熱湯でやけどするより、ひどくなることが多いので冬には注意しましょう。

4.ほくろ、できもの

急に大きくなる、左右対称でない、周囲に染み出しているような感じがある、出血する場合は悪いものの可能性があります。肉眼で判断できない場合は、拡大鏡(ダーモスコピー)を使用したり、皮膚を一部取り(皮膚生検)検査します。

5.にきび

思春期から始まる顔、背中、胸部の発疹。遺伝的にできやすい人がいます。不規則な日常生活や食生活は悪化の原因になります。抗生剤や皮膚を剥離する外用薬、ひどい場合は抗生剤を内服します。

6.とびひ

夏に乳幼児にできやすく、水疱、びらんができます。伝染するので注意が必要です。細菌がついているので、湯船には入らず、シャワーで、石鹸で良く洗い、抗生剤を外用します。抗生剤内服もし、かゆい場合はかゆみ止めも内服します。

7.単純ヘルペス

口周りにできる痛みを伴う水疱で、風邪をひいた時、疲れている時などにできやすいのが特徴です。外用で治療しますが、ひどい場合は内服もします。

8.帯状疱疹

水痘(みずぼうそう)のウイルスが、体力の落ちている時に再度でてきて、水疱ができます。体の半分(右半分もしくは左半分)にでき、痛み、しびれを伴うことが多いです。皮膚は約2~4週間できれいになりますが、痛みしびれが残ることが多くみられます。なるべくゆっくりして、温めると痛みの治りが早いようです。治療は内服や点滴、注射、外用などで、入院する場合もあります。顔にできた場合は顔面神経麻痺や角膜炎が起きることがあり、耳鼻科や眼科も受診しましょう。痛みが強い場合は近隣のペインクリニックにご紹介します。

9.いぼ

手足にできるできもので、うおのめと勘違いしている人が多いです。ウイルスが原因で、伝染するため、触らないようにしましょう。液体窒素で冷却して治します。

10.麻疹(はしか)

38~39℃の高熱の後、一旦解熱。その後に体温が再び上昇して、発疹が生じます。発疹は顔から始まり、全身に拡大する赤い斑で、ほぼ全身が赤くなることもあります。口の中の粘膜に白い斑を生じます。大人がかかると重症になりやすく、入院して点滴治療が必要なこともあります。

11.風疹(三日はしか)

軽い発熱と、小赤い斑が顔から全身に広がり、目が充血することもあります。大人がかかるとひどくなることもありますが、一般的にはしかより軽症です。一般的には安静のみで治療の必要は無いのですが、妊婦がかかると胎児に影響し、内臓奇形や白内障、難聴を生じることがあるので注意しましょう。

12.伝染性紅斑(りんご病)

風邪のような症状に続いて、顔面に赤みの強い斑ができ、その後、上肢に網目レース状の赤い斑が生じます。大人がかかると、関節の痛みや発熱がでることが多くみられます。一般的には安静のみで治療の必要は無いのですが、妊婦がかかると胎児に影響を及ぼすので注意しましょう。

13.疥癬

高齢者に多い病気です。指の間、陰部などの皮膚柔らかい部分に水疱、小さなできものができ、夜間とてもかゆく寝られない人もいます。ダニの感染でおこり、集団発生することもあります。感染に注意し、きちんと内服、外用で治療しましょう。まれに動物から感染することもあります。

14.尋常性乾癬

肘、膝などの擦れる部分に境界明瞭なかさかさした隆起した赤い斑がみられます。頭、腰部、下肢にも好発します。通常かゆみはありません。一般的には外用で治療しますが、重症の場合は免疫抑制剤の内服を行うこともあります。日光浴をしたり、減量したりすると、良くなる場合もあります。

紫外線と皮膚

1.紫外線の種類

波長の長さによってUVA、UVB、UVCに分けられます。UVA、UVBの一部がオゾン層を通過し、地表に届きます。

2.紫外線が肌に及ばす影響

UVAは波長が長く、その35%~50%が表皮を通過し、真皮まで到達し、肌を黒くさせる色素沈着(サンタン)を起こします。また皮膚の弾力線維や膠原線維にダメージを与え、しわの原因となります。UVBは波長が短く、真皮まで到達せず、表皮で急激に作用して、肌を赤くさせる炎症(サンバーン)を起こし、しみやそばかすの原因になります。

3.日焼けの個人差

タイプ1:日本人の15~20%、日焼け後すぐ赤くなり、数日後にはあとが残らない。
タイプ2:日本人の60~70%、日焼け後赤くなり、数日後褐色になる。
タイプ3:日本人の10~15%、日焼け後あまり赤くならず、急激に黒くなる。
タイプ1の人が一番日焼けをしやすいです。

4.日焼け対策はいつごろから

紫外線は3月ごろから増え始め、6、7月ころに最も強くなります。冬場でも紫外線は常に降り注いでいるので、年間を通じた紫外線対策が必要です。また、紫外線は雨の日でも20~30%、曇りの日でも50~80%位降り注いでいますので、雨や曇りの日も対策をしましょう。一日のうちで午前10時から午後2時までに1日半分以上の紫外線が降り注いでいます。

5.日焼け止め

PA:UVAをどれくらい防止できるかの目安です。
+:効果がある?
++:かなり効果がある?
+++:非常に効果がある。
SPF:UVBをどれくらい防止できるかの目安です。
たとえば何も塗らないとき20分で肌が赤くなり始める人が、SPF30の日焼け止めを使用した場合30×20分=600分肌が赤くなるのを防ぐことができます。
ただSPFが高いと刺激が強いため、SPF20~30を使用するとよいでしょう。

6.紫外線を防ぐには

日焼け止めを適量むらなく塗りのばしましょう。一日3回くらいは塗りなおしましょう。日焼けしやすい額、鼻、頬などは丁寧に、首、耳などは塗り忘れないようにしましょう。更に帽子やサングラスをすると効果的です。

7.皮膚が弱い人や子供は

低刺激の日焼け止めを使いましょう。はじめは腕や足などにつけてみて、かぶれないことを確かめてから、顔につけるようにしましょう。

水虫

1.水虫は白癬菌による感染症

水虫は、梅雨の頃から夏に多い病気です。手や足の皮膚に白癬菌というカビが寄生することによって起こるもので、白癬と呼ばれます。白癬菌は高温多湿な場所を好み、頭部、体、股部にも感染しますが、靴の中は特に格好の住かとなり、足に発生しやすくなります。なお、爪も皮膚の一部なので、足に水虫が発病すると、続いて感染することが多くなります。

2.水虫の4つのタイプ

水虫は起こる症状によって、次のように分けることができます。

  1. し間びらん型:白くただれたり、皮がむけてきたりします。
  2. 小水疱型:水ぶくれができます。
  3. 角質増殖型:足の裏、特にかかとがかたくなり、ゴワゴワになって、皮がむけてきます。1年中みられますが、変化があまりなく、かゆみを伴わないことも多いため、水虫と気づかない人も多いようです。
  4. 爪白癬:水虫を治さず長期間放置すると白癬菌が爪の中に入って、爪の水虫になります。爪が黄色に変色したり、変形が起こってきます。

3.日本人のどのくらいが水虫?

水虫で悩んでいる人はどのくらいいるのでしょうか。調査によると、水虫に感染している人は予想以上に多く、水虫以外の理由で来院した人の中にも20%近くいることがわかりました。日本人の2500万人以上が水虫に感染していると考えられます。まさに国民病といえるでしょう。

4.水虫になりやすい人

危険因子として、「同居家族に水虫のひとがいる人」「加齢」「長期間靴をはいている人」があげられます。水虫は40代から急激に増えて、65歳以上では約半数が水虫を持っています。なお、最近は女性の患者も多く、ほぼ半数を占めます。女性の社会進出が目覚ましくなるにつれ女性患者さんはますます増えることが予想されます。また、糖尿病、高脂血症、動脈硬化などの生活習慣病を持っている人に多発しやすいので、こうした病気を持っている人は足にも気を配るようにしましょう。

5.治療は根気よく、気長に

治療は外用薬と内服薬があり、症状やタイプに合わせて処方します。外用薬は皮膚に浸透しやすいお風呂上がりによく乾燥させて塗るのが効果的です。かゆい場所や症状がある場所以外にも白癬菌はいますので、広く塗るようにしましょう。また、かゆみがおさまると、すぐ薬をぬるのをやめてしまう人がいますが、白癬菌はしぶとい菌で簡単には死にませんから、少なくとも6ヶ月は薬を塗りつづけるようにします。爪の水虫や角質増殖型の水虫には、外用薬がほとんど浸透していかないので、飲み薬を使うことが多いです。飲み薬は約6ヶ月飲むことが必要です。飲み薬による治療をより安全に進めるために、肝機能検査などの諸検査を定期的に行います。

6.水虫の予防

水虫の予防はまず、感染源を避けることから始まります。公衆浴場やプール、足ふきマット、スリッパ、サンダルなど複数の人が足を触れるものには注意が必要です。感染者がいるときは、家族で協力して治します。次に足の管理です。お風呂に入ったら、せっけんで足、特に指の間をしっかりと洗いましょう。洗った後は水分をよく拭き取り乾燥させましょう。靴を長期間はく仕事の人はときどき靴を脱いで、足の風通しをよくするよう心がけましょう。たかが水虫と思っていても、そこからばい菌が入り足が腫れて、熱がでてしまう人もいます。早めに治療をはじめましょう。

水虫を予防、治療するためのコツ

1.毎日石鹸でよく洗い患部を清潔にする

消毒薬をぬるといいと思っている方がいらっしゃいますが、消毒薬で効果があるのは、皮膚の表面についている弱い菌だけです。菌は一番外側の皮膚の角質層についているので、皮膚の表面についた汗、あかを落とすことが重要です。そのために石鹸でよく洗いましょう。ふつうの石鹸でかまいません。指と指の間、足の裏を泡立てた石鹸で丁寧に洗いましょう。軽石でゴシゴシ洗うのは、傷がついてしまうのでやめてください。お風呂から出たら、タオルで十分水分をふき取りましょう。

2.蒸れにくい靴をはく

毎日同じ靴をはき続けると蒸れて菌が増殖します。何足か用意して交換してはきましょう。昼休みに靴をぬいで足の通気をよくしましょう。靴は足にあったものを選び、ハイヒール、先のとがった靴は爪水虫になりやすいので、なるべく避けましょう。靴下は木綿、麻、絹などの通気性のよいものを選びましょう。

3.薬は全体に広く塗る

薬は皮がむけているところ、水ぶくれになっているところだけでなく、全体に塗りましょう。足の裏、かかと、指の間、爪の周り、爪、足の側面など、3cmくらい広めに塗って下さい。たくさん塗ってべたべたして困るとおっしゃる方は塗りすぎなので、薄めに広く塗りましょう。塗った後は素足でかまいません。

4.良くなってもしばらく続ける

薬を塗ると良くなって、塗るのをやめてしまう方が多いのですが、治ったように見えてから、半年位は塗り続けましょう。治ったように見えても菌は皮膚にまだ住み着いており、しばらくたってから再発することが多く見られます。冬に水虫が治ったように見える場合もいわゆる冬眠しているだけですから、薬はしばらく続けましょう。

5.家族に水虫の人がいたら一緒に治す

水虫の人が家族にいる場合はバスマット、トイレ、スリッパなどに菌がたくさんいます。こまめに掃除をし、家族にうつさないようにしましょう。バスマット、スリッパの共有はさけて下さい。洗濯ものは一緒にしてもかまわないので、日光にあてて十分に乾燥させましょう。家族に水虫の人がいる場合は一人が治ってもまたうつされることがあるので、一緒に治しましょう。

最近は効果の高い飲み薬もあります。爪水虫も三ヶ月から六ヶ月の通院でよくなる方も多くいらっしゃいます。
飲み薬は
①一週間飲んでその後三週間は薬をお休みするというパルス療法
②毎日一錠飲む方法
の二種類がありどちらも数ヶ月内服します。爪水虫をあきらめていた方もいい薬があるのでぜひご相談ください。

褥瘡の予防と治療

1.はじめに

日本は世界のどの国にも経験したことのないスピードで高齢化社会へと突入しています。2010年には65歳以上の人口が、全体の4分の1を占め、そのうち約170万人が寝たきりの状態となり、さらにそのうちの5~10人に1人の割合で褥瘡が発生すると推定されています。

2.褥瘡発生のメカニズム

一定の場所に、一定時間以上、一定の圧力が加わると、血行が乏しくなり、壊死を起こします。

3.発生要因

  1. 全身的要因:自力で体位交換ができない障害が存在。加齢。基礎疾患(糖尿病、心不全、血管閉塞病変、神経系疾患)。薬剤(抗癌剤、ステロイド)。栄養状態の悪化。
  2. 局所的要因:骨の突出、失禁、オムツ使用、まさつ、ずれ。

4.体圧分散

2時間ごと30度側臥位の体位交換。原則として、褥瘡発生部位を下にした姿勢はとらないように。踵はうかせましょう。必要ならエアーマットを購入または借りて下さい。車椅子では90度ルール(股関節、膝関節、足関節は90度で座る)を守りましょう。

5.摩擦とずれ

体位交換はずれないように体をうかせて移動させるましょう。できれば二人で行ないましょう。側臥位は30度以上にならないように。臀部の骨が突出している部分は保護テープで保護。ギャッチベットは原則30度以下。先に足をあげて、そのあと頭。背抜きをします。

6.湿潤のケア

オムツは何枚も重ねて使用せず、臀部にのみ使用し、背部にはなるべく使用しないこと。便付着による皮膚炎には軟膏を使用。オムツ交換はまめに行ない、全身状態が落ち着いていればできるだけ入浴しましょう。

7.栄養状態の改善

できるだけ経口摂取。栄養補助食品の利用。必要カロリーは手術、感染症、外傷、発熱、褥瘡があるとさらに増えます。

褥瘡はできてから治療すると、治療に時間がかかります。予防的に以上のような注意も必要です。

糖尿病性壊疽にならないために

糖尿病の合併症として足病変があり、足の外傷、皮膚病をきっかけとして生じてきます。本人が気付かずに拡大し、一旦発症すると治療のために長期を要し、壊疽になることもあるため、予防が必要です。

1.多い病変

  • たこ、うおのめ、水虫、靴擦れ、やけど、巻き爪が多く見られます。
  • たこ、うおのめ:足の変形が見られ、立ったとき、歩いたとき、足の裏にかかる圧力が高くなるためにできます。
  • 水虫:糖尿病患者さんの半分に水虫が見られます。本人が気付いていないことが多く、水疱や、かかとががさがさする水虫もあるので注意が必要です。
  • 靴擦れ:痛みを感じない患者さんはできていることに気付かない場合もあるので気をつけましょう。
  • やけど:ヒーター、カイロ、湯たんぽなどの低い温度でも長時間触れているとやけどをおこします。
  • 巻き爪:特に親ゆびの爪が皮膚にくいこんでしまい化膿することもあります。

2.予防法

一日一回お風呂の時などに、足、ゆび、爪の点検をしましょう。足を清潔に洗い、乾燥させましょう。深爪はせず、まっすぐ切りましょう(丸く切ると巻き爪になりやすい)。靴下は汗を吸いやすく、風通しのよいものを室内でも履き、傷をつくらないようにし、毎日履き替えましょう。靴はクッション性がよく、足にあう靴を履きましょう。やけど防止にヒーターの長時間使用や湯たんぽはやめましょう。
はじめのうちは軽いものでも、放っておくと化膿してひどくなり壊疽になることもあります。予防や早めの治療が大切です。

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