外来診療について
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 |
友部光朗
厨川謙
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鈴木秀平
松本吉隆
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友部光朗
大森洋平
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厨川謙
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大森洋平
溝口雅大
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松本吉隆
佐藤健
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午後 |
友部光朗
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友部光朗
田沼光三郎
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佐藤健(第1・第3週)
佐藤あや子
(第1・第3週) |
■は予約患者様のみ
■は予約患者様優先で診察(当日受付も診察します)
都合により変更となる診療科がありますので、ご確認のうえご来院ください。
[火・水・金・午前]受付は午前10時30分まで。
[木]佐藤医師: 尿道括約筋外来(尿失禁外来)過活動膀胱の治療
認知症の患者の排尿障害(排泄・排便)の相談(保険外¥3,000 税別)
機能尿失禁(動作が遅くて尿をもらす)の患者の排尿補助器具の相談(保険外¥3,000 税別)
[木]佐藤あや子(専任看護師):骨盤底筋トレーニング
スタッフ紹介
常勤医師
役職 |
セントラル総合クリニック院長 |
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専門分野認定医等 |
日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医・指導医 |
役職 |
泌尿器科上席部長 |
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専門分野認定医等 |
医学博士 |
役職 |
泌尿器科部長 |
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専門分野認定医等 |
日本泌尿器科学会専門医・指導医 |
役職 |
泌尿器科部長 |
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専門分野認定医等 |
日本泌尿器科学会専門医・指導医 |
専門分野認定医等 |
日本泌尿器科学会専門医 |
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非常勤医師
泌尿器科とは、どんな科
泌尿器科とは、又の名を「腎泌尿器外科」と言いますが簡単に要約しますと、「外科的手段と内科的手段の両方を駆使して尿路(腎臓、腎盂尿管、膀胱、尿道)、男性生殖器系(精巣、精管、精嚢、前立腺)、内分泌(主に副腎)の病気を治療する科」であると言えます。
人口の高齢化とともに泌尿器科の病気にかかる人は多くなりました。特に前立腺癌の患者さんの増加は著しく,前立腺癌は男性の癌の罹患数において最も多いものとなっております。癌以外でも「尿が漏れる」「尿が出にくい」「尿の切れが悪い」「トイレに行く回数が増えた」などの症状を持つ人が増えてきています。食文化の西欧化(前立腺癌が増加している一つの原因と言われています)・高齢化社会に伴い、泌尿器科医の果たすべき役割はますます大きくなっています。
泌尿器科であつかう主な病気
1.尿路結石
腎結石,尿管結石,膀胱結石などです。自然排石がベストですが、自排困難なものは以前は開腹手術しかありませんでした。しかし、現在では体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)、 経尿道的腎尿管砕石術(TUL/f-TUL)、経皮的腎砕石術(PNL)という3つの方法が中心です。
ESWLは県内では当院が最初に導入し、延べ治療回数も7000例を越え、砕石機が多く普及した現在でも、県内の広い地域から砕石依頼を頂いています。ESWLはレントゲンで結石の位置を見ながら衝撃波を当てて砕石していきます。TUL/f-TULは腎尿管結石に対して、ホルミウムレーザーを用いて砕石しています(内視鏡手術)ホルミウムレーザーの使用により、膀胱結石も容易に破砕可能です。手術件数は年間約200件を越えています。ESWLは通常日帰りで、TUL/f-TULは通常2泊3日の入院です。どちらも良好な治療成績を収めています。
現在はEDAP社のSonolith i-moveとQuanta System社のホルミウムレーザーを使用しています。
2.下部尿路機能障害
代表的なのは前立腺肥大症であり、ほかに過活動膀胱、神経因性膀胱、尿道狭窄などがあります。
前立腺肥大症は中高年の男性の殆どの人がかかる良性の病気です。よく効く薬が開発され、手術をする人は減ってきました。手術を要する場合でも殆どの人はお腹を切ることはなく、内視鏡手術で治療しています。
当病院では経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)や接触式レーザー前立腺蒸散術(CVP)をやっています。HoLEPではレーザーで前立腺をくりぬく方法で大きな前立腺にも対応しています。当院でのHoLEPの手術件数は年間に約70件程です。CVPは抗凝固薬(サラサラの薬)を止めずに治療できます。
神経因性膀胱というのは、膀胱に分布する神経の障害のために発生する排尿障害の総称です。脳卒中、脊髄損傷、糖尿病、骨盤内の大手術などが主な原因です。尿流動態測定や残尿測定を行い、どんな治療法が最も良いのか検査しています。
咳やくしゃみ、運動などお腹に力がかかると尿が少し漏れるタイプの尿失禁を腹圧性尿失禁といいます。中高年の女性に多い病気です。程度が強い場合には、膀胱・尿道の角度のずれを見る簡単な検査も行い手術も考慮しますが、多くの例は簡単な内服治療・骨盤底筋体操で軽快します。当院では専門の看護師による骨盤底筋トレーニング外来もやっています。(自費診療 3,300円/45分)
過活動膀胱(OAB)は、頻尿、尿意切迫感、尿失禁などを伴う症状症候群ですが、近年患者数が増加傾向にあります。抗コリン剤という薬で治療します。
3.尿路性器の腫瘍
前立腺癌、膀胱癌、腎細胞癌、尿管癌、精巣腫瘍、副腎・後腹膜腫瘍が主なものです。当院では主に前立腺癌に対するホルモン療法や膀胱癌に対する内視鏡手術を行っています。手術療法、化学療法、放射線療法などが必要な場合は、筑波大学病院に紹介して治療を行っています。 前立腺癌は泌尿器科のなかで最も多い癌です。血液検査で前立腺特異抗原(PSA)という腫瘍マーカーの測定、MRI検査や日帰り入院での前立腺生検などにより早期発見に努めています。 次に多いのは膀胱癌ですが、この場合内視鏡で手術できる方が多いです。
4.炎症性疾患
腎盂炎、膀胱炎、前立腺炎、尿道炎、精巣上体炎などです。通常は抗生物質の投与で治ることが多く、症状が強い場合は入院をお勧めしています。
5.先天性疾患
包茎、停留精巣、陰嚢水腫、膀胱尿管逆流などです。状態に応じて、手術による治療などをお勧めしています。
6.過活動膀胱
過活動膀胱治療については、こちらをご確認ください。
こんな時は泌尿器科へ
1.血尿が出た
尿路結石、尿路の癌、尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎等)、腎臓の血管異常などが考えられます。血尿以外にどんな症状があるのか、尿の中にどんなものが混じっているのか等を調べていきます。この中で特に注意を要するのは「尿路の癌(膀胱癌、腎癌、尿管癌など)」です。
尿路の癌の初期には血尿以外にほとんど症状はありません。しかも血尿はしばらくすると止まってしまいますが、忘れたころに再び血尿が出てきます。発見を遅らせないためにも血尿がでたらできるだけ早く泌尿器科を受診してください。
自分でみてわかる血尿(肉眼的血尿)だけでなく、健康診断や人間ドックで指摘された「尿潜血」「顕微鏡的血尿」の場合も尿路の癌の可能性がないとは言えないので泌尿器科を受診してください。
2.尿の出かたがおかしい
「尿の回数が増えた」「尿が出るまでに時間がかかる」「尿の勢いが弱い」「尿が漏れる」「尿を出すとき痛い」などの症状があるときは膀胱から下の尿路、つまり膀胱・前立腺・尿道の病気が考えられます。このなかで中年以降の男性に多いのが前立腺肥大症です。
最初は「尿を出しても残った感じがする」「夜中に排尿のために起きる回数が増えた」「尿の勢いが悪くなった」という症状ですが、放置すると残尿(排尿したあとに膀胱に残る尿)が増え、尿が漏れ始め、さらには尿が出なくなり、腎臓まで悪くしてしまうことがあります。
前立腺癌でも排尿異常を初発症状とすることがあります。前立腺癌診断の手掛かりとしては、PSAという腫瘍マーカー(血液検査)が最も重要です。健診で高値を指摘されたら受診して下さい。前立腺肥大症の診断では、前立腺癌の鑑別を充分に行います。膀胱炎や尿道炎、前立腺炎では通常排尿時に痛みを伴います。
3.脇腹がたまらなく痛い
突然、腰から脇腹にかけて激痛が起こったら、しかも痛みが左右どちらかに偏っていたら、尿管結石を疑ってみましょう。これほど痛い病気は余りないと言われています。
救急外来を受診して尿の検査で血が混じっていればますます疑わしくなります。とりあえず痛みをとって、結石の大きさと場所、腎臓の機能、全身状態を調べてから治療方法を選択します。
4.陰嚢が腫れてきた
精巣上体炎、精巣癌、精巣炎、陰嚢水腫、精液瘤、精索捻転症などが考えられます。他の症状や尿の検査などを組み合わせるとおおよそ診断はつきます。
注意を要するのは「精巣腫瘍」です。若い男性で痛みも何もなく、徐々に精巣が大きくなってきます。精巣腫瘍は進行の早い病気です。通常、診断のついた日に緊急に患側の精巣摘除を行います。若い男性に好発する「精索捻転症」も精巣壊死の原因になるため緊急手術を行います。発症後、6時間以内なら精巣を摘除せずに済むことが多いので、早めの受診が必要です。
5.尿道から膿が出た
若い男性であれば性病による尿道炎が多く、その殆どの原因菌はクラミジアと淋菌です。男性にうつす側の女性に爆発的にこの2種の菌が増えていることも原因です。クラミジアと淋菌に対して望ましい抗生剤は異なるため、両者の区別が重要です。
そこで当院では、最も正確な尿SDA法(クラミジアDNAおよび淋菌DNA検査)を行っています。性病で前立腺炎や精巣上体炎を生じることもあります。
6.EDだと思ったら
少数の例外を除き、バイアグラ、レビトラ、シアリスなどがあります。硝酸剤(ニトロ)内服の有無を確かめてから処方します。とくに、シアリスは36時間にわたり血中濃度が維持されるので、薬を服用した翌日~翌々日でも十分な勃起が得られます。これまでの薬と違って薬を服用した後にセックスする機会を逃したとしても無駄にならないというわけです。EDについては、全額自費診療となります。
過活動膀胱の治療 ボツリヌス療法
過活動膀胱とは
過活動膀胱とは、急に尿意をもよおして、何回もトイレに行ったり、トイレに間に合わず尿をもらしてしまったりする病気のことをいいます。
過活動膀胱になると、尿が十分にたまらないうちに膀胱の筋肉が勝手に収縮して、尿を出そうとします。過活動膀胱の治療は生活指導、行動療法、飲み薬による治療が行われます。しかしこれらの治療でよくならない場合があり、それに対する治療がボツリヌス治療になります。
過活動膀胱の主な症状
尿意切迫感:急におしっこがしたくなり、我慢できず漏らしてしまいそうになる
切迫性尿失禁:急におしっこがしたくなり、トイレに間に合わず漏らしてしまう
頻尿:1日に8回以上排尿する、夜寝ているときにおしっこがしたくなり目が覚めてしまう
ボツリヌス療法
ボツリヌス療法は、行動療法や飲み薬・貼り薬で十分な効果が得られない場合、または副作用などの理由で治療継続が難しい 場合の治療法です。
過活動膀胱は、膀胱の筋肉が異常な収縮を生じることで 起こります。ボツリヌス療法は、膀胱の筋肉をゆるめ、異常な収縮をおさえる作用があります。 治療には局所麻酔下にて膀胱鏡を使用し、異常な収縮が生じている膀胱の筋肉に、20ヵ所、直接薬を注射します。
効果は通常治療後2~3日であらわれ、4~8ヵ月にわたって持続します(効果の程度や持続期間には個人差があります)。効果がなくなってきたら、あらためて治療が必要となる対症療法です。再投与の時期については医師にご相談ください。